酷暑だった今年の夏でしたが、ようやく秋の気配を感じるようになりました。
今年の「スポーツの秋」は、30数年ぶりに世界陸上が日本で開催されたり、日本のプロ野球や大相撲も盛り上がりを見せました。
野球に関しては、日本のみならずメジャーの試合が普通にスポーツニュースで報じられるようになったのは、感慨深いことです。これまでも、すぐに頭に浮かぶだけでも、野茂、イチロー、松井、佐々木、上原、松坂・・・・ほかにも多くの選手が本場アメリカのメジャーに挑戦しました。
そして今や、大谷というメジャーの記録を塗り替える屈指のスター選手が誕生し、チームの主力で活躍する多くの日本人選手たちによって、米メジャーリーグとの距離が一気に縮まったのは、スポーツ好きにとっては誇らしく、嬉しい限りです。
さて私はいうと、秋のお彼岸に合わせて2泊3日の墓参旅行をしてきました。札幌真駒内に霊園があって、父と母がそこに眠っています。このお墓は父が還暦前に亡くなった時に建てたもので、40年以が経ちました。この間にこの霊園はずいぶん施設が増えて地元でも有名な場所になりました。
建築家・安藤忠雄氏が設計した拝殿は、遠くから見るとラベンダーの丘に大仏の頭だけが見えるというユニークなもので「頭大仏」と呼ばれています。総面積180万平米という広い敷地内にはなぜかモアイ像や、世界遺産のストーンヘンジを模したモニュメントがあり、観光地にもなっているほどです。
何年か前に『お墓は、要らない』という本が話題になり、葬儀や埋葬への考え方も代わり、お墓のかたちも多様になりました。この霊園でも樹木葬、ガーデン葬、ペットと共に眠るお墓、納骨堂などがあって、墓石のデザインもさまざまなニーズに対応しているそうです。北海道ならではの広大な敷地に、柔軟な発想で経営的にも成功しているように思いました。
この霊園に2年ぶりに訪れ、両親のお墓の掃除をして、お花やお線香をお供えして小一時間ほど過ごしました。
ただ私のことですから、せっかく北海道まで来たので墓参だけではなくグルメも楽しませてもらいました。空港でレンタカーを借りて、まずは地元の新鮮な魚介を出してくれる回転寿司屋さんで昼食、夜はジンギスカンにしました。
2日目にお墓参りをした後は、北海道庁に向かいました。重要文化財に指定された赤れんが庁舎の中に、この夏にオープンしたというレストランで昼食をいただきました。昭和に再建されたとはいえ、もとは明治に建てられたレトロで重厚な趣き。「少年よ大志を抱け」のクラーク博士も訪れたのだろうと思います。
夜は贅沢をして毛がにと魚介づくしの料理を堪能しました。日本海のズワイガニもとても美味しいのですが、北海道出身のせいか私には毛がにがいちばん旨いように感じます。お刺身は何の味付けをしなくても、ほんのり塩味と自然の甘みがなんとも言えません。自然界でもこの美味しさを外敵は狙っているはずです。だからトゲや毛のある硬い殻に覆われて身を守っているに違いありません。
3日目にもう一度お墓で父母に別れを告げて帰路につきました。季節は「食欲の秋」でもあって、墓参のしんみりした気分よりも、美味しい北海道グルメに心が奪われてしまった旅行でしたが、夫婦でお参りしたことで両親も許してくれることと思います。次の節目の機会には、息子や孫たちを連れて賑やかにお参りしますので、どうぞご容赦を。
(写真=霊園のモアイ像と頭大仏、北海道庁、北海道のグルメ、母の写真) |