一年のうちで最も爽やかな季節であるはずの5月、天候も今一歩でしたが、世の中も何かモヤモヤすることが多かった気がします。そんな中、6月に入って早々の嬉しいニュース、特にゴルフ好きにとっては歓喜に心が躍りました。それは、全米女子オープンで、笹生優花がメジャー2度目の優勝を果たしたというニュースです。
これでだけでも嬉しいことですが、最近活躍していなかった渋野日向子が準優勝というワンツーフィニッシュ、さらにトップ10に日本勢が5人も入ったという堂々たる成績で、日本女子ゴルフ界の実力を世界に示しました。賞金総額19億円弱のうちこの5人で7億円、さらに決勝ラウンドに進んだ14人を含めると8億円以上となり、総額の4割以上のドルを日本勢がかっさらったわけです。この痛快なニュースを受けて、日本経済も果敢にチャレンジして世界に誇れる発展を取り戻してほしいものです。
5月のモヤモヤの大きな原因の一つは、国内政治です。ウクライナを巡るロシアや中国の思惑、それに対抗するアメリカ、また北朝鮮からはミサイルやゴミ爆弾まで飛んでいますし、中東の情勢も気になります。そんな中、日本では政治家のカネの問題でゴタゴタが続いています。残念なことにわが国の首相は、野党やマスコミの声に左右され、確固たる信念を持っているように見えません。誰かが「首相になるべき人ではなかった」と言っていたことが思い起こされ、気持ちが沈みます。
それはさて置き、わが社はというと、6月は決算月であれこれと業務に追われています。小さな街の不動産屋として、生き残りをかけて懸命に経営を続けて今日を迎えていますが、いよいよ世代交代の時期を迎えました。6月の決算を終えた7月からは息子が代表となります。そのご挨拶は改めていたしますが、今はそれまでの1ヶ月ほどの間、私に何ができるかを考えています。
創業以来、ほぼ自分の独断で走ってきたわが社も、数年前から二人の息子が加わって、それぞれの部署を担当するようになりました。いわば線から面に、そして立体的に経営を考えなければならない組織となりました。彼らには、業界の動向を俯瞰しながら、売買・仲介・管理など不動産業のノウハウとそのための営業や世間に果たすべき責任を、これからも精進して学んでほしいと思います。
ただ、経営者として会社と従業員を守るための孤独な戦いは体験してみないとわからないかも知れません。資金繰りに苦しみ「もうダメかも」と思うような中、金融機関や長年お付き合いのあるお客様や同業者との協力や援助によって危機を乗り越えてきた体験などは、単なるノウハウではなく精神性や心構えといった点で貴重な学びでした。
またいろいろなトラブルや係争などへの対応力も必要になってきます。このような、経験でしか学べないこともたくさんあります。かつては20歳を過ぎると、脳の神経細胞はどんどん死んでゆくだけと言われていましたが、最近の脳科学では経験の蓄積によって脳は死ぬまで成長し続けるのだそうです。この、科学の成果からの貴重な示唆は、わたしたちシニア層にとっては励みになります。代表は退いたとしても、まだまだやるべきことはたくさんありそうです。
(写真=笹生選手の優勝を讃える渋野選手 NHKニュース9より)
|