能登半島地震から1ヶ月以上が過ぎましたが、被災地はいまだ過酷な生活が続いていることが毎日のニュースで報じられ、心痛いことです。あらためて犠牲になられた方々のご冥福と、被災地された方々へのお見舞いを申し上げます。
防災士の資格を持っている知人は、正月休みで寛いでいる時に防災士のネットワークから緊急の連絡があり、急ぎ能登半島に向かったそうです。車で通ることができない道を何十キロも歩いて自主避難所まで救援物資を運んだと聞きました。
思いはあっても素人が現地に駆けつけるとかえって迷惑になりますが、彼のようなスキルを持ったベテラン防災士を迎えた被災者の人たちはさぞ心強かったと思います。阪神淡路大震災を経験した私たちには、その気持ちはよくわかると思います。
われわれ素人ができる被災地支援としては、義援金やふるさと納税、また復興が軌道に乗り始めたら、観光に行ってお金を落とすことなどがあります。被災自治体では、日常業務ができずふるさと納税もストップしているところがありますが、別の自治体が被災自治体への支援としてその代行をしている場合もあるそうなので、利用してみるのもいいかと思っています。当たり前のことしか言えませんが、一刻も早く被災地の人たちが日常の生活に戻れるよう祈っています。
このような状況だからというわけではなかったのですが、今年は旅行にもレジャーにも行くことのない正月を過ごしました。昨年12月のコラムでご紹介した通り、娘の大家族がアメリカからやってきたため、その対応におおわらわで大変疲れたことも理由のひとつです。おりしもアメリカ西海岸では、暴風雨による洪水や土砂崩れが起き被害が拡大しているとのこと、屋根まで水に浸かった自動車の上で助けを求める人の映像をニュースで目にしました。
さいわい娘たちは東海岸在住ですので、この被害には遭わなかったのですが、西海岸のロサンゼルスでは2月最初の1週間で1年分の雨が降ったとのこと、世界的に異常気象や自然災害のニュースが多くなっていることがとても心配です。
新年早々、天災と人災で始まった2024年、これ以降は不幸な出来事が起きないよう願っているのですが、日本の政治の状況もすっきりしないゴタゴタが続いています。政治とカネの問題は古くて新しい課題で、確かに不正な会計処理は問題ですが、善悪の図式を単純化して正義を振りかざす報道にも違和感を感じます。
私は常日頃、何事も複眼的に見ることが大事だと思っています。生身の人間の営みから生じるこの世のさまざまな出来事はひじょうに複雑です。ひとつの観点や安易な考えで物事を単純化して捉えると、間違った判断をしてしまうと思います。ビジネスにおいて、そんな失敗をした経験もあります。
一面的には最悪のスタートをした2024年ですが、その意味と反省を別の面からもながめて考えることが必要ではないかと感じています。みなさまにとっても、我が社にとっても、良い年になるよう努力しなければと気を引き締められる年頭の出来事でした。
(写真=能登半島地震を伝える読売新聞)
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