暑中お見舞い申し上げます。
先日、私の友人の娘さんが結婚式を挙げました。娘さんのお相手は外国人で、コロナ前にワーキングホリデーでオーストラリア滞在中に知り合ったそうです。
新郎の父がフランス人だったり、オーストラリアで知り合った外国籍の友達も参席してくれたり、新婦の兄も国際結婚でアメリカ在住だったりで、数えてみると10ほどの国や人種のルーツを持つ人たちが集まったとのことです。オーストラリア、フランス、アメリカ、オーストリア、ポルトガル、コンゴ、中国、韓国・・・などなど。
遠い外国で起こったことが、神戸の小さな不動産屋である私にも少なからず影響を与えていることを、このコラムでも何度か書いていますが、これもまた世界は確実に狭くなっていることの一例だと思います。
「花嫁の父」を初めて体験した友人によると、娘と手を組んでバージンロードを歩き正面で待つ新郎に委ねるセレモニーや、定番の親への感謝の手紙を涙ながらに読み上げる娘に感動はしたものの、いちばん心打たれたのは娘たち夫婦を祝福するために国や人種を超えて大勢の人たちが集まってくれたことだったといいます。
日本の親戚や娘さんの高校時代や職場の友人など日本人も多いのですが、結婚式と披露宴は英語と日本語のバイリンガルでおこなわれ、同年代友人や少し年上の兄弟や従兄弟たちの子供が多く参加していたこともあって、会場は終始賑やかな祝福ムードに溢れていたことを嬉しそうに語ってくれました。
加えて、アメリカから7年ぶりに帰国した息子さん家族に会えたことも大きな喜びだったようです。息子や嫁もさることながら、日本滞在中に6歳と4歳の孫と毎日会えたことが何より楽しくてすっかりおじいさんの顔になっていました。孫たちと仲良く遊ぶためにもっと英語の勉強をしなくてはと言っていましたが、それより若い孫たちが日本語を覚える方が早いかも知れません。
一方、当然ながら準備は大変だったようです。オーストラリアから8人、アメリカから4人の家族や親族を迎え入れることだけでも一苦労ですが、コロナの影響で入国のための手続きも困難で、新婦の兄からはアメリカ国籍を持つ配偶者のビザを取るために日本領事館と掛け合った苦労話を延々聞かされたそうです。
友人から依頼され、私もアメリカからの家族が宿泊する部屋をお世話させていただきました。2週間ほど快適に過ごして無事に帰国されたそうで、友人にとっての一大イベントにお役に立てて良かったと思います。おつかれさまでした。
ウクライナ情勢が長引き世界に影響を与える中、猛暑の影響での健康被害やコロナ感染者の急増、安倍元首相の銃撃事件といった心が苦しくなる話題が多い中、少しでも明るい話題をと思い、友人の娘さんの結婚式の話題を取り上げました。
世界の情勢が私の周りの小さな出来事に影響を与えるなら、逆に私の周りの小さな出来事が世界に影響を与えることもあるかも知れません。国や人種を超えて国際カップルを祝った神戸での小さな出来事が、喜びの種になって波紋のように広がっていくことを願っています。 |