6 もうすぐお盆です。9年間にわたって綴ってきたこのコラムの大きなテーマは「感謝」ですが、お世話になっている周囲の人々だけでなく、こうして生かされていること自体、先祖や亡くなった人たちをはじめ、目に見えない存在に感謝すべきことだと感じます。
お盆が近づくと、2014年の秋に61歳で突然亡くなった諸橋均さんのことが思い出されます。長く付き合ってきた親しい友人であり、同い年でお互い経営者でもありました。もう一人の親しい友人である若杉壮平さんと三人で「三々会」という会をつくりました。第3日曜日の3時に集合することが名前の由来で、当初は株や投資の勉強をしようという趣旨でしたが、温泉に出かけたり、おいしいものを食べながら情報交換をしたりして、溜まったストレスを発散する男同士のとても楽しい会になりました。諸橋さんは達観したようなところがあって、その時々の話題の本質をずばり一言で評論していたことを思い出します。
その後、リフォーム業を営む新谷康信さん、デザイナーの西垣秀樹さん、出版社の越智俊一さん、日英の翻訳をしている松田裕さんが加わり、会は現在も続いています。若杉さんが幹事役となり、今はメンバーが持ち回りでスピーチをすることになっています。テーマは、経営や経済、国内外の政治情勢、健康や芸術、夫婦関係や若き日の体験談など多様で、発表者それぞれの個性が発揮されています。またスピーチに対するメンバーのコメントも素晴らしく、たとえ深刻な話題もポジティブに転換し、ジョークが飛び交い笑いが絶えません。健康にとって笑いは大事だと聞きますが、きっと一ヶ月分の笑い溜めができているはずです。
会では、今も時々諸橋さんのことが話題になります。私たちもいずれは向こうの世界に行くことになりますが、まだまだやるべきことが多いように思います。その時までは、悔いることのないよう与えられた命を精一杯全うしたいと思います。
諸橋さん、今年のお盆も戻ってきますか? 合掌。
(写真右から諸橋さん、若杉さん、齋藤) |