新しい年が明け1ヶ月が過ぎましたが、新型コロナウィルスの世界的な拡大が続いており、連日のニュースで感染者の増加が伝えられています。心配なことではありますが、過度に不安を煽るような情報に左右されることなく冷静に対応したいものです。
まだそれほど、このニュースで世間が騒がしくなかった昨年末に、韓国に行きました。もっとも近い外国であり、買い物や食事など観光の魅力もあって、ここ数年間たびたび訪問してきました。
日韓関係の悪化により双方の観光客が激減していて、冬のソウルのピリピリするような鋭い寒さがよけいに身に染みるようでした。ソウル中心街にある新世界百貨店で見かけたパンフレットは、韓国語・英語・中国語のみで日本語はありませんでした(写真)。
日本より緯度の高いソウルは、冬になると氷点下が当たり前で外を歩くのも大変です。さいわいなことに、市庁舎や明洞などの繁華街は地下道街がつながっているので、地下を歩くと外の寒さから逃れることができます。
地下通路を歩くと、5、6人のホームレスがダンボールで寝床を作って横になっていました。外はマイナス5度くらいだったと思います。地下があるせいで、なんとか凍死をまぬかれている人たちを見て心痛く思いました。同時に、この国の経済は大丈夫なのだろうかという思いが湧きました。
韓国訪問の1月ほど前に、香港に行ったことはこのコラムでも書きました。混乱の続く中ではありましたが、一方で以前と変わらない経済力を感じました。それに比べて、ソウルの街には以前ほどの活気を感ずることができませんでした。
私は外国に行くと、街を走っている自動車から経済的な印象を感じることがよくあります。たとえば香港ではよく見かけた、話題の電気自動車テスラはソウルでは見ませんでした。
現在の韓国は、日本だけでなく、アメリカとも中国とも関係は良好とは言えませんし、かといって北朝鮮との関係もうまくいっていません。四面楚歌と言ってもいい状態だと思います。
年末の華やかなイルミネーションや、一見賑わっているように見える百貨店。しかしその地下では家を失いダンボールで眠る人たち・・・そんな光景が印象に残った今回の旅行でした。他国のことながら、現大統領が自分の名誉やこだわりではなく、自国民を幸福にすることにもっと傾注してほしいと願います。
(写真=ソウル中心地。新世界百貨店近くのイルミネーションと百貨店内にあったパンフレット) |