今年の年賀あいさつでも大坂なおみ選手を称えましたが、1月末の全豪オープンでは見事優勝しました。昨年の全米オープン優勝に続きグランドスラム連覇。同時に世界ランキング1位になった快挙だとして、マスコミは連日大賑わいでした。ところが、2月に入って今度は「コーチ解任」のニュースでもちきりです。
プロテニス界では、コーチが交代することは珍しいことではないようですので、そこにはあまり踏み込まず、全豪オープンでの大坂選手の戦いぶりを振り返りたいと思います。
試合後のインタビューで大坂選手が語った「感情のスイッチをオフにした」という言葉は、すごいなと思いました。調子よく決勝まで勝ち上がり、決勝でも強敵のペトラ・クビトバ選手から最初のセットを奪いました。このまま勝利すると思いきや、第2セットでは大坂選手の悪いところが出て相手に奪われてしまいました。
感情の乱れは素人目にもわかりましたし、セットを落とした後には涙も見せていました。しかし短い休憩の後の第3セットでは見違えるように冷静さを取り戻して、見事に優勝したのはみなさんご存知の通りです。
この第3セットに臨むにあたって、大坂選手が心境を語った言葉が「感情のスイッチをオフにした」という言葉です。一流アスリートと比べるのはおこがましいですが、自分もゴルフをやっていてちょっとした感情が、大きくスコアを左右します。スポーツでのメンタルの大切さは、体験的に理解できるつもりです。21歳にしてそれができるとは本当に驚きました。
大坂選手を見ていて、もうひとつ感じるのは、日本、アメリカ、ハイチという複数の国のルーツを持っていることのメリットです。黒人系の強靭な肉体と、日本人的なメンタルが大坂選手の魅力でしょう。お父さんのルーツのハイチはとても貧しい国ですが、ハイチの子供たちと触れ合った経験も精神的成長の要因の一つだと言われます。
最近は日本でも、外国ルーツも合わせ持つ日本人アスリートの活躍が目立ってきたように思います。また野球でもサッカーでも、海外の一流チームでプレーする選手が増えています。昨今、日本の若者の内向きさが心配されていますが、日本のビジネス界においても、こういったアスリートの活躍ががひとつの刺激となればと期待しています。
(写真は全豪オープン公式ウェブサイトより) |