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もみじ


ある秋の日の喫茶店で


週に1度か2度行ってコーヒーをいただく喫茶店があります。ここのオーナーさんは、昭和9年生まれのお元気なお母さん。15年ほど前に不動産物件をお世話したご縁で、いまも仲良くお付合いしていだいています。

お手伝いに来ている娘さんとしばらく世間話をしていると、お母さんがやってきて昔話に花が咲きました。戦後まもなく神戸で喫茶店を始め、一時は同系列の喫茶店が神戸市内に数十店舗もあったそうです。数年前に、繁華街にあった広い店舗などは処分し、いまは住宅街の中にある自宅近くのこの店で、歌声イベントやちょっとしたライブをするなどして楽しんでおられます。

長年、真面目に働きこつこつ貯めたお金を「持っていたら使ってしまうから」と言われるので、収益物件をお世話しました。そのいくつかは今も当社の管理物件となっています。

喫茶店の奥の部屋にはグランドピアノがあります。娘さんの友人のビアノの先生のもので、実は私もここでこの先生にピアノを習っています。お孫さんがギターを弾かれるので、いつの日にかピアノやギターのライブに私も参加できるかも知れません。人様にお聴かせできるのは、何年も先になるかもしれませんが(笑)。

お母さんは「先は長くないんやから、お金も使って楽しまんと」と言われます。堅実で質素な生活をしてこられた方ですから、無茶な使い方はせず、きっと品良く上手に使われることと思います。

「グローバル」ということが盛んに言われだした90年代から、企業経営も人の心もだんだん変わってきたように思います。その頃は日本的経営のマイナス面が強調されましたが、経営のあり方はその国の文化と切り離すことができません。欧米的な発想で急成長を遂げた若い企業が華々しく登場した一方、家族的な経営などの良い面が失われ、非正規雇用の問題も深刻な状況になりました。

アメリカにはグローバリズムの流れに批判的な大統領が登場し、日本でも日本的な経営のあり方を新しく見直す動きがあります。時代は変化しており、かつてを懐かしむだけではいけません。それでも、お母さんの苦労話を聞きながら、古き良き日本人の姿、額に汗してこつこつ働くことの尊さをあらためて感じさせていただいた秋の1日でした。

(写真:六甲山・森林植物園の紅葉)

 

サイトー不動産株式会社 代表取締役 齋藤 茂

 

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