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ファーマーズマーケット


ファーマーズマーケットと空き家問題

5月の明るい日差しの中、毎週土曜日の午前中に、市内の農家さんが直接農産物を販売する「ファーマーズマーケット」が開かれていることを知りました。場所は神戸市役所の南にある東遊園地、新緑の葉をつけた木々の下での賑わいを見せているそうです。

実は、私はまだ行っていないのですが、友人が様子を教えてくれました。神戸で不動産業を営む仕事がら、地域の快適性や農村地域の空き家対策などにも関連する話として、興味深い内容だったので、以下、友人の話をまとめました。

神戸といえば、異人館や旧外国人居留地など異国情緒、おしゃれな都会というイメージが一般的です。しかし、実は市の面積の三分の一が農村地域で、政令都市の中では農産物の生産額は1位。このことは神戸市民でも知る人が少なく、神戸市ではそれをもっとアピールしたいのだそうです。

ファーマーズマーケットは、そんな活動のひとつとして神戸市と民間が提携して、3年前に始まりました。有機肥料を使ったこだわりの農作物、神戸の作物を使った豆腐やパン、焼き菓子といった加工品、またコーヒーや野菜たっぷりの朝ごはんを提供するお店もあります。

町おこしなどのイベントや、物産展などの催しで、のぼり旗を立ててはっぴ姿でお客さんに対応する農産物の直売コーナーを見かけることがあります。でも神戸のファーマーズマーケットは、そういう印象とは全く違います。

出店スペースはナチュラルな感じに統一されていて、周辺には手作りの木のテーブルや椅子が置かれています。さりげなく絵本やレトロなおもちゃが置かれているコーナーもあり、子ども連れの若い夫婦が、楽しげに会話していたりします。このあたりは、さすがおしゃれな神戸という印象です。

野外の木の下という環境が人を憩わせる効果もあるのでしょう、生産者と消費者がにこやかに会話しながら、のんびりと買い物をしている姿が目につきます。モノではなくヒトを大事にするというのがコンセプトの一つだそうですが、それがうまくいっているようです。

さて、空き家問題に戻ります。神戸市も、農村地域の空き家情報をネットで公開する取り組みを始めていますが、不特定多数に情報を公開することに抵抗感のある家主さんが多いそうです。一方住む側も、田舎暮らしに憧れはあるものの、いざ住むとなると、利便性や地域住民との関係などの理由で成約にいたらないケースも多いとのこと。

その意味でも、ファーマーズマーケットが人と人とのコミュニケーションに主眼を置いているというのは、良いことだと思います。出店する農家さんと親しくなって、農業体験をしたり料理教室などのイベントに参加する人も増えているそうです。その中から、農業に興味を持って就農する人が出てくることも夢ではありません。実際、ここに出店される方は、脱サラしてして就農された農家さんが多いそうです。

長い目が必要でしょうが、こういう取り組みがきっかけとなって、都会の人が農業への理解を深め、田舎暮らしや就農者が増え、神戸の農村地域が元気になれば、自然に空き家問題も解決するはずです。

(写真:EAT LOCAL KOBEホームページより)

 

 

サイトー不動産株式会社 代表取締役 齋藤 茂

 

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