5月には伊勢志摩でサミットが開催されました。終了後にオバマ大統領が広島を訪問、そして安倍首相は消費税の引き上げを再延期することを発表しました。終了後のニュースばかりクローズアップされ、サミットそのものの内容や成果はかすんでしまった感がありますが、世界のトップニュースでした。
連日ワイドショーのネタで少々うんざりの都知事問題はさておき、大きな政治ニュースが続いているなか、アメリカの大統領選挙も大詰めを迎えつつあります。当初は泡沫候補と思われていたトランプ氏が、次々と対立候補を撤退に追い込み、大本命だったヒラリー氏がまさかの大苦戦。共和、民主とも予想外の展開となっています。
日本では、とんでもない放言癖の大統領候補としてトランプ氏を知った人が多いと思いますが、成功したビジネスマンとしても知られていました。私も『金持ち父さん、貧乏父さん』で有名なロバート・キヨサキ氏との共著『黄金を生み出すミダスタッチ』という本で、2年前にトランプ氏を知りました。
副題「成功する起業家になるための5つの教え」の通り、起業家精神について地に足のついた指南をしていて、一気に読んだ記憶があります。現実的でこまかい具体的なアドバイスが多く、マスコミ報道で流される「現実離れした放言を繰り返すトランプ氏」という印象とはずいぶん違います。
外務省のお役人さんたちは「何をやらかすか全く分からないトランプになったら大変。なんとかヒラリーになってくれ」と願っているそうです。しかし無責任を自覚して言うと、絵に描いたようなエリートのヒラリーさんよりも、トランプさんの方が面白い大統領になりそうです。
オバマ大統領は核兵器廃絶を掲げて早々にノーベル平和賞を受賞しましたが、現実の国際情勢は混乱を増し、世界平和は遠のくばかりです。理念や思いを語ることは重要ですが、それを実現するのが政治家というもの(でもオバマさん、広島でのスピーチや折り鶴には心打たれましたよ)。
一方、「平和」の理念を声高に叫ぶ勢力やマスコミからはいろいろ揶揄されながらも、現実を見据えた政治を進める日本の首相は、なかなかですよね。
(写真の折り鶴は、日経新聞写真部淡嶋カメラマン撮影) |