多くの高校生を載せた韓国旅客船「セウォル号」の沈没事故は、日本でも大きく報じられました。過積載、適切な救難を怠った船長はじめ乗組員、海洋警察や政府の不適際・・・と次々に明らかになる問題に驚くばかりで、大切な家族を失った遺族の悲しみと怒りは想像に難くありません。
この事故が日本で大きな話題になったのは、ちょうど日韓関係が冷えきった中での事故だったこともあるでしょう。先日2人の知人と話していた時にもこの話題になりました。
ひとりは息子さんが韓国で暮らしている人で、彼から聞く韓国人の行き過ぎた反日的な態度に批判的でした。もうひとりは、インターネットや週刊誌などで、韓国人を口汚く非難する日本人の言動を危惧していました。
ふたりの意見は、それぞれ理解できます。ただ、「サイレント・マジョリティ」という言葉がありますが、表にはあらわれないけれど冷静な人々が両国には多いと私は思います。
事故現場に近い珍島にちなんだ演歌「珍島物語」は、海を隔てた人と人の絆を歌っています。近い関係ほどギクシャクしやすいものですが、それだけ絆も深いものです。
ところでこの歌に「願いはひとつ 散り散りになった家族の出会い」という歌詞があります。沈没事故で今もなお行方不明の方々が家族と出会えること、あわせて亡くなられた方のご冥福を祈りたいと思います。 |