NHKの大河ドラマが、ゆかりの地域にもたらす経済効果は大きなものです。評判のよかった「龍馬伝」では、高知県への経済波及効果は最終的に535億円と試算されました(日銀高知支店による)。ここ兵庫・神戸とゆかりの深かった「平清盛」は、「新しい清盛像を提示した」という高い評価があったものの視聴率は思わしくなく、期待したほどの効果がなかったとの声が聞かれました。
現在放映中の「八重の桜」は、会津出身のヒロインを通して、東日本大震災とそれに伴う原発事故による大きな被害を受けた福島県へのエールの意味があります。ドラマを通して「会津魂」や「ならぬことはならぬ」など、福島の人々の生き様に心打たれた人も多かったのではないでしょうか。
ドラマは会津や京都が主な舞台ですが、兵庫でも控えめながら一つのブームが起きています。それは、八重の最初の夫・川崎尚之助が、意外なことに出石藩出身であったからです。これまで資料も乏しく、その生涯も定かでありませんでした。しかし、新資料の発見などにより、実に有能で信義に厚い人物であることが分かってきました。地元である豊岡市(出石は現在豊岡市)のホームページでも詳しく紹介されています。
経済効果もさることながら、ほとんど歴史の闇に葬られていた人物が、汚名を注いだり新しい現代的意義を見いだされたりすることも、大河ドラマの効果と言ってよいのではないでしょうか。
(写真は豊岡市のホームページより)
■川崎尚之助の故郷を旅する。
http://shounosuke.jp
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